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1998 年度 実績報告書

経皮的温熱液体接続注入装置の開発とその基礎的応用

研究課題

研究課題/領域番号 09670950
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

佐藤 守男  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50154109)

研究分担者 岩本 卓也  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (90305764)
堀畑 浩史  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (80305763)
白井 信太郎  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手
寺田 正樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80188680)
キーワード液体加温注入装置 / 肝細胞癌 / エタノール / 経皮経肝エタノール注入療法
研究概要

・肝細胞癌の超音波下液体注入の治療効果を高める目的で液体加温注入装置を開発した。本装置はシリンジ加温器、ニードル温度調節器、ニードル先端温度センサーで構成され、本装置を用いることにより安全かつ正確に目的温度エタノールを針先から注入しうる。
・基礎的検討でラット正常肝では室温(25℃)エタノール注入後と比べ、60℃、70℃エタノール注入後では組織学的に嚢胞性変性の強い壊死変化が観察され、肉眼的に壊死体積は各々3.8倍、7.0倍に増加した。
・同様に生食水を25℃、50℃、60℃、70℃、80℃、90℃、100℃に加温しラット正常肝に注入し、同量のエタノール注入後の壊死変化と比較検討した。60℃では30℃と比べて有意に広い壊死範囲を得た。
しかし、100℃生食群の壊死範囲は25℃エタノール群のそれと同範囲であった。
・臨床的に従来報告されている方法で沸騰生食水をPEIT針より注入すると、先端部温度を100℃に維持し注入することは困難であった。臨床的に常温エタノールと同様の壊死効果を得るためには、我々の開発した超音波下液体注入装置を用いて100℃生食を注入するか、あるいは従来の方法で大量の沸騰生食水を注入する必要がある。
・温熱エタノール注入療法の安全性を基礎的に確認し、肝細胞癌に対する温熱エタノール注入の臨床応用を行いつつある。また、生理食遍水の基礎的結果をもとに抗癌剤溶液を加温し、注入後の肝組織に及ぼす影響を検討している。
・以上の結果は、日本医学放射線学会、日本血管造影インターベンショナルラジオロジー研究会総会、関西地方会で発表した。

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公開日: 1999-12-10   更新日: 2016-04-21  

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