研究課題/領域番号 |
09671229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
芝 英一 大阪大学, 医学部, 助教授 (90215997)
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研究分担者 |
すぎ本 卓司 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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キーワード | PTHrP / Coamplification / PCR / Medroxy Progosterone-Acetate / Endocrine Therapy / Breast Cancer |
研究概要 |
乳癌根治術で得られた切除乳癌組織に、24時間、内分泌療法剤を作用させ、培養組織中の副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)のmRNAの発現量の変化を測定した。方法は私達が開発したcoamplification PCR法を用い、β-actin mRNAを内部基準としてmole比でPTHrP mRNA量を定量した。PTHrP mRNA発現量はこれまでに報告された免疫染色法とよく一致した。乳癌内分泌療法剤の効果を検討したところエストラドオールやタモキシフェン(TAM)ではPTHrP発現量は変化がみられなかったがメドロキシプロゲンテロンアセテート(MPA)で有意な減少を認めた。PTHrPは乳癌の骨転移に関与することが知られており、本研究の結果からTAMに比べMPAが骨転移を押さえることが予想される。臨床的にも骨転移を有する乳癌症例に対しTAMよりMPAの方がより有効であることが報告されており、本研究は乳癌の薬物療法の治療効果が予測可能なことを明らかにした。
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