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1998 年度 実績報告書

肺癌患者の肺静脈血中の腫瘍抑制遺伝子,接着分子の検討〜遠隔転移予測は可能か〜

研究課題

研究課題/領域番号 09671258
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

秋葉 直志  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10192907)

研究分担者 朝倉 潤  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80287193)
尾高 真  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20233554)
塩谷 尚志  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70226108)
キーワード肺癌 / 癌遺伝子 / FHIT gene
研究概要

肺癌におけるFHIT遺伝子の異常について(腫瘍および肺静脈血中の腫瘍細胞から)
【目的】手術検体および肺静脈血を用いてFHITgeneの解析(主にSplicing errorの検出)を行い、臨床病期、予後との相関を検討しFHITgeneの肺癌発生に対する意味を検討する。
【方法】(1)肺癌手術時に腫瘍部分を取り出し液体窒素もしくはドライアイスで急速に凍結する。(2)検体からISOGENをもちいてRNAを単離する。(3)Reverstranscriptase処理し、cDNAを抽出する。(4)FHITgeneに特異的なPCRprimerを使用しcDNAを鋳型としてPCRを行い、肺癌腫瘍部分のFHITgeneを増幅する。(5)PCR産物を電気泳動し、エチジウムブロマイド染色し異常バンドを検出する。(6)Splicing errorを同定する。(7)異常の頻度と肺癌の臨床病期、予後、病理学的所見との関係を検討する。
【結果】15例についてはPCRにてFHITgeneの増幅には成功したが、異常バンドの検出は出来なかった。現在さらに10例について実験中である。
【考察】本実験ではPCRにてFHITgeneは増幅しておりRNA単離の方法は正しいと思われる。異常バンドの検出が出来なかったのは、実験上のエラー(検体中の正常組織と癌細胞のpopulationの問題、腫瘍組織中の正常遺伝子が優位に検出されている)の可能性もあり、肺癌にはFHIT遺伝子は関与しないというnegative dataと判断するには今後の検討を要する。更に検体数を増やし検討が必要である。
【今後の予定】手術中に採取した肺静脈血(腫瘍細胞を含むと思われる)を遠心分離し腫瘍細胞を含む層を血中から抽出しFHIT遺伝子の異常を検出する。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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