研究課題/領域番号 |
09671258
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
秋葉 直志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10192907)
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研究分担者 |
栗原 英明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80225268)
塩谷 尚志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70226108)
佐藤 修二 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80205921)
尾高 真 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20233554)
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キーワード | 肺癌 / 遺伝子 / FHITgene |
研究概要 |
小細胞肺癌では95%以上、非小細胞肺癌においては60%の頻度でFHITgeneの異常な転写産物の発現がみられ、癌発生に関与している可能性が示唆されている。FHITgeneの異常から肺癌発生に至る機序はほとんど解明されていないが、現時点では、肺癌細胞においてはDNAから蛋白発現に至る過程でが起こり異常な転写産物が発現されていると考えられている。 手術検体を用いてFHITgeneの解析(主にsplicing error)を行い、臨床病期、予後との相関を検討しFHITgeneの肺癌発生に対する意味を検討する目的で研究を行った。 肺癌手術時に腫瘍部分を取り出し液体窒素もしくはドライアイスで急速に凍結する。検体からISOGENを用いてRNAを単離する。Reverstranscriptase処理し、cDNAを抽出する。に特異的なPCRprimerを使用しcDNAを鋳型としてを行い、肺癌腫瘍部分のFHITgeneを増幅する。PCR産物を電気泳動し、エチジウムブロマイド染色し異常バンドを検出する。を同定する。異常の頻度と肺癌の臨床病期、予後、病理学的所見との関係を検討する。以上を予定していた。 PCRでFHITgeneの増幅には成功した。の検出はできず、原発性肺癌におけるFHITgene異常の頻度は0%であった。しかし、異常バンドが検出できた症例がなく、実験経過での検体や手技の問題でこのような結果がでた可能性もあり、結論を出すにいたらなかった。
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