研究課題/領域番号 |
09680076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川初 清典 北海道大学, 体育指導センター, 助教授 (80026822)
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研究分担者 |
晴山 紫恵子 北海道女子大学, 短期大学部, 教授 (30228671)
清水 孝一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30125322)
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キーワード | クロスカントリースキー / スケーティング / ポーリング力 / 一流選手 / テレメトリー |
研究概要 |
新素材を用いた軽量かつ優れた滑走性のスキー板が開発され、スケーテイング技法が発展し、キック労作よりもポーリング労作がより重視されるようになった。本研究ではこの労作時のポール圧の無拘束計測システムを開発した。計測システムは両ポール下端部に歪みゲージを貼り温度補償回路を組んだ圧検出部、圧信号の無線搬送部(50×75×30mm、10gwt、腰部装着、搬送距離30m)、及びその受信部からは構成された。以上は従来報告されシステムに較べ小型薄型軽量化の点で無拘束性に改善を認めた。静特性試験では最大及び平均誤差は10%及び7%、ヒステリシスは3%であった。過渡特性試験では25Hzまでの応答が確認され、ポーリング動作時の圧変化検出を充足するものであった。 フィールドワークは夏期の陸上におけるローラースキーイングおよび冬期の雪上におけるクロスカントリースキーイングを対象に実施した。計測はレースコース上で行ったので受信装置以後の機器の駆動電源を発電機の運転によって確保した。被検者は元五輪大会経験選手、元国体選手、現全国学生大会選手などを対象とした。測定の結果、所謂スケーテイング走法では雪上緩斜面登行走の場合、五輪大会経験選手では学生選手に較べて逆測ポールのより積極的貢献が注目された。またローラースキーによる計測では肩関節外転位の姿勢でポーリングした場合の走行成績がポール圧のピーク値、時間積分値、及び走行時間記録で通常の肩関節姿勢のポーリングよりも優れている分析結果が得られた。
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