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1998 年度 実績報告書

小標本受容モデルは大標本棄却モデルより良いか?

研究課題

研究課題/領域番号 09680308
研究機関大阪大学

研究代表者

狩野 裕  大阪大学, 人間科学部, 助教授 (20201436)

研究分担者 原田 章  大阪大学, 人間科学部, 助手 (10263336)
吉田 光雄  大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
キーワード不適解 / 適合度検定 / 識別可能性 / 標本変動 / モデルに合わない変数 / JAVA / WWW / 適合度指標
研究概要

今年度の研究成果は以下の二点にまとめられる:1. 平成10年7月にイタリアで行われた国際分類学会で,不適解の新しい切り分け方法を招待講演として発表した.2. 本研究課題への違った切り口として,この問題を変数選択としてとらえた.変数選択の新しい方法論を提案し論文として投稿するとともに,WWW上にそのプログラムを公開した.
1. 研究計画書にあるように,本研究課題では探索的因子分析モデルを想定している.因子分析では,大標本のときはしばしば適切そうなモデルが棄却される.通常,想定した因子分析モデルが棄却されると因子の数を増やすことが行われ,その際,不適解が発生してしまいうまく解析できないことがある.このような問題が起こったとき,元のモデルに戻って棄却されたモデルでも採用すべきかどうかという問題を研究するのがこの研究課題の意味するところである.そのためには不適解の性質に着目する必要がある.ここでの成果は,不適解の原因についての新しい切り分けを提案し,多くの実例でその切り分けの重要性を確認したことである.
2. 大標本のときしばしば適切そうなモデルが棄却される理由として,モデルに合わない変数が分析変数に含まれていることがある.ここでの成果は,逼合度という観点から,そのようなモデルに合わない変数を同定する新しい方法論を導入しプログラム化したことである.また,プログラム言語としてJavaを用いWWW上でこの新しいプログラムを公開することにより,その有効性を多くの研究者に吟味してもらうことが可能となった.このことも重要な成果である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kano,Y.: "Delta method approach in a certain irregular condition(印刷中)" Communications in Statistics,Theary and Method. (印刷中)

  • [文献書誌] Kano,Y.: "More higher-ordar efficiency" Journal of Multivariate Analysis. 67(2). 349-366 (1998)

  • [文献書誌] Kano,Y.: "Improper salutions in explorrtory factor analysis" Advances in Data Sciences and Classifications. 375-382 (1998)

  • [文献書誌] 狩野 裕: "不適解の原因と処理:探索的因子分析" 大阪大学人間科学部紀要. 24. 303-327 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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