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1999 年度 実績報告書

小標本受容モデルは大標本棄却モデルより良いか?

研究課題

研究課題/領域番号 09680308
研究機関大阪大学

研究代表者

狩野 裕  大阪大学, 人間科学部, 助教授 (20201436)

研究分担者 原田 章  大阪大学, 人間科学部, 助手 (10263336)
吉田 光雄  大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
キーワード因子分析 / 変数選択 / 適合度 / 変数増加法 / 変数減少法 / ステップワイズ法
研究概要

今年度の研究成果は以下の二点にまとめられる:1.平成11年7月にドイツで行われた欧州計量心理学会において,因子分析の変数選択の理論について発表した 2.同年9月名古屋で行なわれた日本心理学会において,われわれが開発した変数選択プログラムSEFA(Stepwise Exploratory Factor Analysis)による分析についてワークショップを開催し,さまざまな応用事例を通してSEFAの有効性について議論した.
1.研究計画書にあるように,本研究課題では探索的因子分析モデルを想定している,因子分析では,大標本のときはしばしば適切そうなモデルが棄却される.その理由として,モデルに合わない変数が分析変数に含まれていることがある.ここでの成果は,適合度という観点から,そのようなモデルに合わない変数を同定する新しい方法論を導入しプログラム化したことである.また,プログラム言語としてJavaを用いWWW上でこの新しいプログラムを公開することにより,その有効性を多くの研究者に吟味してもらうことが可能となった.
2.ワークショップへの参加者は50名を越え,入場できない参加希望者がかなり出た.変数減少法と変数増加法に基づく因子分析の変動選択法が議論された.末期癌患者の自己効力感の因子構造分析やSD法データの因子分析が紹介された.
探索的にモデルに合う変数を探すときは変数減少法が適切であり,いくつかコア変数(分析から外せない項目)がある場合は,それらからスタートして変数を増やしていく変数増加法が望ましいことが示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kano Y.: "Delta Method Approach in a Certain Irregular Condition"Communications in Statistics. 28,3-4. 789-807 (1999)

  • [文献書誌] Kano Y.and Harada A.: "Stepwise Variable Selection in Factor Analysis"Psychometrika. 65,1. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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