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2000 年度 実績報告書

メダカミュータントによる神経管形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680755
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

石川 裕二  放射線医学総合研究所, 生物影響研究部, 研究員 (20110299)

キーワード脳 / 発生 / 神経管 / ミュータント / メダカ / サカナ / 突然変異 / 形態形成
研究概要

報告者は1994年、tbという発生初期に神経管が屈曲して脳形成がおこるミュータントをメダカで発見した。神経管は脳の原基なので、その発生を研究する事によって、脳形成に関する様々な事柄を明らかにすることができる。本研究の目的とするのは、神経管の形態がなぜ異常になるのか、を明らかにすることを通じて、脊椎動物の脳形成に関する基本的な理解を得ることにある。
本年度は、tb以外の新規の神経管形成異常のメダカミュータントを求めて、新たに誘発突然変異体の収集を進めた。体の透明なカルト系統の雄を2mMのENU溶液で2時間処理した後、3世代交配法により、そのF3子孫で実体顕微鏡によるスクリーニングを行った。その結果、総計約90系統の突然変異体を収集するのに成功した。その大部分は常染色体劣性遺伝の突然変異であった。このうち、神経管異常のものとしては、脳室のできないもの1系統、水頭症をひき起すもの4系統、特定の神経分節が欠失するもの1系統、神経細胞が発生過程で細胞死を起こすもの12系統、などが得られた。いずれも、脳の発生を生きたままみることのできるメダカだからこそ見つかったミュータントである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y,Ishikawa: "Medakafich as a model system for vertebrate developmental genetics"Bio Essays. 22. 487-495 (2000)

  • [文献書誌] M.Yamauchi. et al.: "Introduction of a foreign gene into medakafich using the particle gun method."J.Exp.Zool.. 287. 285-293 (2000)

  • [文献書誌] 石川裕二: "メダカを用いた脳発生の研究"比較生理生化学. 17. 126-136 (2000)

  • [文献書誌] 石川裕二,荒木和男: "メダカにおけるENUおよびX線による誘発突然変異体スクリーニング"蛋白質核酸酵素. 45. 2820-2828 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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