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1997 年度 実績報告書

消える熱源を持つ準線形放物型方程式の局所解または大域解の存在・非存在

研究課題

研究課題/領域番号 09740120
研究機関国士館大学

研究代表者

鈴木 龍一  国士舘大学, 工学部, 講師 (00226573)

キーワード放物型方程式 / 解の爆発 / 準線形放物型方程式 / Cauchy問題 / Dirichlet 問題 / 爆発後の解 / 完全爆発
研究概要

今年度は、準線形放物型方程式u_t=△u^m+f(u)のCauchy問題とDirichlet問題について研究した。ただし、m【greater than or equal】1、f(u)は非負で爆発条件を満たすとする。この時、初期値u_0(x)【greater than or equal】0が十分大きい時解は有限時間で爆発することが良く知られている。すなわち、爆発時刻をt_b(u_0)とすると、lim_<t↑tb(uo)>)||u(・,t)||_∞=∞となる。我々は爆発後の解について次のような結果を得ることができた。
1、もし△u^m_0+f(u_0)【greater than or equal】0が成り立つ時、解はt_b(u_0)で完全爆発する、すなわち、u(・,t)≡∞ t>t_b(u_0)である。ただし、m>1の時、初期値u_0に対し考えている領域の境界の近くまたは|x|=∞の近くでの単調性についての仮定等が必要である。
2、f(u)=u^p、1<p/m<(N+2)/[N-2]+の時、解はt_b(u_0)で完全爆発する。ただし、Cauchy問題の場合には、初期値u_0に対し|x|=∞の近くでの単調性についてのある仮定が必要である。
上の二つの結果はm=1のときBaras-Cohenによって得られているが、彼らの方法はm>1の場合には適用できない。
今後は、これらの結果や方法を利用して、科研費研究課題の研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Mochizuki and R.Suzuki: "Critical exponent and critical blow-up for quasilinear parabolic equations" Israel J.Math.98. 141-156 (1997)

  • [文献書誌] R.Suzuki: "Existence and nonexistence of global solutions to quasilinear parabolic equations with convection" Hokkaido Math.J.27. 147-196 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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