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1997 年度 実績報告書

酸化的ストレス状態のインビボ評価のための放射性標識抗酸化剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09877176
研究機関九州大学

研究代表者

前田 稔  九州大学, 薬学部, 教授 (70101178)

研究分担者 山本 文彦  九州大学, 薬学部, 助手 (40253471)
キーワード脳 / 酸化ストレス / インビボ / フッ素18標識 / アスコルビン酸 / ラット
研究概要

^<18>F-FAAの組織への取り込みと酸化ストレス状態との相関性を検討するために,グルタチオン(GSH)低下病態モデルラットを用いて^<18>F-FAA投与後2時間の生体内動態を調べコントロール群と比較した。GSH低下病態モデルラットはWistar系ラットにdiethyl maleate(DEM)を予め腹腔内投与する事で作成した。コントロール群には同じ体積の生理食塩水を投与したラットを用いた。その2時間後に18F-FAAを尾静脈投与した。その結果,DEM投与群の放射能分布(組織/血液比)をコントロール群と比較すると副腎で49%,各脳組織においては線条体,大脳皮質,扁桃体,延髄(橋を含む)で49%〜35%の取り込みの有意な減少が認められた。
次にDEMを投与したラット群の各組織内のGSH濃度をDTNB-glutathione reductase法を用いて測定した。コントロール群に比べてDEM群では肝臓で96%,副腎で74%の減少が,また海馬,大脳皮質,視床,視床下部,扁桃体,延髄(橋を含む)で58〜72%のGSHの減少が認められた。
脳内には酸化的ストレスで生じたデヒドロAsAを還元型に戻すGSH濃度依存性の酵素的還元機構が存在し,GSH濃度の低下は組織内のAsA濃度を減少させることが知られていることから,^<18>F-FAAもAsAと同様GSH依存性の還元反応を受けている可能性がある。そのため現在,アスコルビン酸分布との相関性や細胞内GSH濃度を上昇させたラットモデルとの相関性について検討中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Masamichi Sasaki: "Education" International Journal of Japanese Sociology. 6. 135-146 (1997)

  • [文献書誌] Chikio Hayashi: "What is data science?" Student. 2. 44-46 (1997)

  • [文献書誌] 林文: "日本人の自然観-特定地域調査から-" INSS Journal. 4. 12-27 (1997)

  • [文献書誌] Ryozo Yoshino: " A social quantum theory for the analysis of public opinion survey data" ISM research memorandum. 636. (1997)

  • [文献書誌] 林知己夫: "社会調査と数量化(増補版)-国際比較におけるデータの科学-" 岩波書店, (1997)

  • [文献書誌] 林文: "過渡期としての1950年代" 東京大学出版会, 250 (1997)

  • [文献書誌] Kazue Yamaoka: "Data Sciencc,Claassifiation,and Related Methods" Spring-Veriag, (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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