報告者は、二種類の放射線によるどのような時間的な組み合わせの照射でも、それぞれの単一放射線による生存率曲線のパラメーターα、β、線量、照射時間を用いて、混合照射効果を計算できるモデルを拡張Zaider-Rossiモデルとして提案してきた。本研究(9年度)ではさらにn種類の放射線による混合照射効果に拡張することを試み、同時、短照射時間という条件で以下の数理モデルを求めた。 データベース入力で数式が使えないため、文章で説明する。n種類の放射線による混合照射の細胞生存率Sは単一放射線の場合同様、線量Dの二次関数(0次なし)の指数で表される。一次係数αはそれぞれの放射線のαのDに関する重量平均であり、二次係数βはそれぞれの放射線のβの平方根のDに関する重量平均の二乗である。
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