研究課題
国際学術研究
平成10年度は、二回の現地調査と一回の調査報告会議を実施した。第一回調査は、8月13日から25日に実施した。参加者は加治工、波照間、久万田、赤嶺、星野、大城の6名で、雲南省の省都昆明、楚雄、大理、元江に赴き調査を行った。その中で、楚雄イ族自治州においてイ族の伝統祭祀である火把節(ホーバーチェ)を見学調査し、併せて神話、信仰、民俗、音楽、芸能の調査を行った。元江県においては、ハニ族集落調査を行い、神話、信仰、民俗、音楽、芸能の観点から総合的な調査を行った。第二回調査は平成11年3月22日から31日に実施した。参加者は波照間、大城の2名で、雲南省の省都昆明、楚雄に赴き調査を実施した。楚雄イ族自治州においては、イ族の伝統祭祀である挿花節(ツァオフォアジー)を見学調査し、さらにはタンフォア郷のイ族ビモ(司祭者)の古歌、創世神話調査を行った。さらに、苗族ピモの古歌、創世神話調査を行った。調査報告会議は、1月13日〜18日に、中国側の研究協力者4名(李子賢、劉金吾、曹汝群、張正軍)を日本(沖縄)に招へいして行った。会議に先立って15日には石垣市平得の種子取り祭を日中合同メンバーで見学調査し、また石垣市在住の研究者との研究交流を持った。17日には、日中合同メンバーで久高島および沖縄本島南部の民俗史跡を見学調査した。18日には沖縄県立芸術大学で調査報告会議を行い、日中あわせて8名の研究発表と質疑を行い、研究情報を交換した。