研究課題
国際学術研究
本研究は、2年計画で外国調査を行うものである。調査の内容は、日本でも試験的に導入されているスクールカウンセラー相当のスタッフを、海外ではどのように活用しているのか、どのように処遇しているのかを検討し、日本における制度化等の際の参考資料を収集するというものである。このようなスタッフに関しては、先進国における導入が一般的であるので、訪問地位入は欧米に偏る。しかし、類似のスタッフであれば、教師が兼務するような場合でも構わないということで、アジア地域についても調査対象に加えた。具体的には、アメリカ(東部地域からニューヨーク、ワシントン、西部地域からカリフォルニア)、カナダ、オーストラリア、韓国、タイを選び、現地を訪問して教育委員会、校長、スクールカウンセラー、等に対する面接調査を行った。そこでの調査内容は、スタッフの職務や権限、一般の教職員との役割分担、学校の配置される人数、給与や勤務形態の処遇、等である。また、合わせて、各国の教育事情を含む周辺事項に関しても資料の収集を行った。2年目には、これらの資料の検討を行うと共に、必要に応じて再度訪問調査を行ったり、ヨーロッパの主要国の訪問調査を行うことを計画している。