研究課題/領域番号 |
10041130
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
渡辺 興亜 国立極地研究所, 研究系, 教授 (60111861)
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研究分担者 |
本山 秀明 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20210099)
神山 孝吉 国立極地研究所, 研究系, 教授 (70135507)
藤井 理行 国立極地研究所, 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)
庄子 仁 北見工業大学, 工学部, 教授 (50201562)
東 久美子 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (80202620)
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キーワード | 地球規模環境変動 / 北極雪氷圏 / 雪氷コア / 広域積雪特性 |
研究概要 |
1.スバールバル諸島の北東島東氷帽においてノルウェー、フランスと共同で289m深の雪氷コアを掘削し、固体電気伝導度、酸素同位体比、イオン濃度等について分析を行った.その結果、このコアが過去約700年間の気候・環境変動を記録していることが分かった.酸素同位体比の変動から、1780年頃〜1920年頃にかけて寒冷な時間のあったことが明らかになり、これはスバールバルでは1920年頃急激な温暖化が生じたことも分かった.一方、ECM及びイオン分析の結果から、Laki、Heklaなど過去の大規模火山噴火による示準層も見出された. 2.カナダ北極域デボン島においてカナダ地質調査所と共同で液封型ドリルによる掘削テストを実施するとともに氷河観測を実施した.また前年度同氷帽上の多点ピットで採取した試料のイオン分析を行った.その結果、海塩成分、蟻酸、カルシウム等の濃度が標高とともに大きく減少すること、これに対してMSAの濃度は標高に依存しいことなどが明らかになった. 3.中国湖南師範大学と共同で、中国東クンルン山脈の山岳氷河において表面積雪試料の採取・分析を実施した.
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