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1998 年度 実績報告書

中南米におけるカギムシ(有爪動物)の分化と神経生物学

研究課題

研究課題/領域番号 10041177
研究機関東京都立大学

研究代表者

山崎 柄根  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90008714)

研究分担者 IKEDA Kazuo  ベックマン, シティ・オブ・ホープ研究所神経生理学部門, 部長
田中 浩輔  杏林大学, 医学部, 助手 (50236585)
黒川 信  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50211222)
桑沢 清明  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10015589)
キーワードカギムシ / 有爪動物 / 動物系統学 / 神経生物学 / 神経伝達物質 / セロトニン / トリニダード・トバゴ / ジャマイカ
研究概要

本研究は有爪動物の動物系統学的研究を行うこと、そのために広範な地域の材料を収集し、さらに神経生理学上の実験動物、すなわち節足動物への進化の原始型としてのモデル動物標本を確立することを主目的とした。この動物の多くはカリブ海域の島々、中央および南アメリカに散発的に採集され、オーストラリアの東岸域にも分布している。今回はカリブ海の国々であるトリニダード・トバゴ、セントルシア、ジャマイカ、ならびにオーストラリア東岸域で調査を行った。第1回は1998年10〜11月にカリブ海域の島で、第2回は1999年2〜3月にオーストラリア東岸域においてである。
10〜11月のカリブ海域の調査はどの地も雨天に災いされ、きわめて調査のしにくい状況にあったが、幸い現地協力者の協力を得て、多くはないが、よい材料を得ることができた。また今回ジャマイカで新たな産地を発見できたことは大きな成果であった。南米の調査も考えていたが、採集許可の発行が遅れ期間中に間に合わないため、オーストラリア側に打診したところ、マッコーリー大学のN.Tait博士の協力により、政府から採集許可を得ることができたので、調査をこちらに切り換えた。
今年得た材料は、神経生理学的な実験に使われ、その結果、有爪動物ではセロトニンが運動神経ならびに感覚神経ともに神経伝達物質となっていることがわかってきたが、この成果は英国実験生物学会大会で報告する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kuwasawa,K.,H.Ai and T.Matsushita: "Cardiac reflexes and their neural pathways in lepidopterous insects" Comp.Blochem.Physiol.(1999)

  • [文献書誌] 山崎 柄根: "系統動物分類学(有爪動物の項の執筆)" 中山書店, 8 (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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