研究分担者 |
関根 康正 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (40108197)
麻田 豊 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70116135)
小西 正捷 立教大学, 文学部, 教授 (10161960)
山下 博司 東北大学, 言語文化部, 助教授 (20230427)
石井 博 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90014513)
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研究概要 |
現代インド政治の根底に横たわるコミュナリズム(宗教対立)の民衆的心情をさぐることが大きな課題であるが,小谷はそれを人々のSelf-identityの変容-とくに19世紀イギリス植民地支配期から20世紀中頃にかけて-という視点で追求し,関根はチェンナイ(マドラス)市の街路という生活世界の参与観察をとおして接近した。山下はサイババという現代インドの「聖者」のあり方から民衆宗教の現在を明かにしようとし,それを原始仏教といったインド伝統の諸宗教との関係で追求した。小西は同じ民衆の生活世界を仮面といった民俗芸能の面から解明しようとし,さらには,インドの民衆が祭時に大地に描く民俗画の特徴をさぐった。 麻田は本研究の総括的まとめのための準備として,独立後のパキスタンにおける言語をめぐる諸問題を整理する作業にかかり,同じく石井は現代ネパールにおける社会変容を人と物との移動という観点からまとめる段階に入った。
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