研究課題
平成11年度は、昨年度の基礎的な研究条件整備・実行の上に立って、各メンバーの問題意識に沿い、浜松市に焦点を絞った調査研究を進めた。その結果は、「情報化社会における地域産業・社会の階層構造変容と地域住民の生活変容-広域圏内での静岡県浜松市の比較調査研究-」(平成10年度〜平成11年度科学研究費補助金(基盤研究(A))研究成果中間報告書、平成12年3月、研究代表者鎌田哲宏)としてまとめた。そこでの主な成果は次の点である。(1)全国・東海4県などのCD-ROM統計データの分析を進め、全国の中での浜松市の位置、静岡県の中での浜松市の産業の姿などについて把握した。(2)各メンバーの専門分野からの関心に沿い、浜松市における現実をより掘り下げた。(3)昨年度、浜松市を対象に調査した「浜松市民の生活情報化」の実態について、とりまとめた。(4)今年度浜松市の事業所を対象に実施した「経営情報化」の現場についてのアンケート(1070配布、306事業所回収)結果について一次集計結果を報告した。この成果に立って、所期の目的である浜松市住民の階層構造変容や他地域との比較について深めていくことが今後の課題である。
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