古典籍原本データベースにおけるテキストと絵図の構造的検索の研究

1999 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 10301022
• 研究機関: 国文学研究資料館
• 研究代表者: 中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
• 研究分担者: 武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567) ; 鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953) ; 伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (10232456) ; 上野 真志 岩波書店, 電子出版部, 課長 ; 江戸 英雄 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (50290870)
• キーワード: データベース / 画像 / テキスト / 構造 / 構造的検索 / 絵図 / 大地図 / 現代語から古語へ

研究概要

平成11年度は本研究の主幹部分を完成に向けて大きく前進させる年に当たる。その主たる項目は以下のごとく3つに整理される。
1)平成10年度に購入できた基礎資料を画像・テキスト画面から磁気化し、データベースの形にして、完成に近づけること。
2)画像とテキストをリンクさせるためのデータを整備し、システムを開発して、テキストと絵図の構造的検索のサンプルスタイルを検討し、完成に近いものを作り上げること。
3)現代語から古語を検索して見つけ、見つけた古語から絵の検索に入るべく、古語辞書のデータベースを完成し、検索システムを作成する。
対象となる作品群は、絵入源氏物語、山城・摂津・河内・和泉・大和・住吉等の各種名所図会、摂津国名所旧跡大地図であり、そのうち、摂津については、各所図会と名所旧跡大地図とのさらなる構造化を進めるべく、基本調査を完成させた。これにより、次年度以降の準備が整った。
以上のごとく、冊子体の名所図会と、2平方メートルを越える大地図一面とを、コンピュータ上に構造化し、机上では実現不可能な様々な検索を実現すべく、具体的に大きく進展した年度であった。