研究課題/領域番号 |
10410102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 英夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90109215)
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研究分担者 |
廣田 篤彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (40292718)
丹治 愛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90133686)
山本 史郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00145765)
高村 忠明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10092256)
成田 篤彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30017363)
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キーワード | 電子テスト・アーカイヴ / 文化研究 / ルネサンス / ヴィクトリア朝 |
研究概要 |
本研究の目的は、電子テクスト・アーカイヴの構築とその文化研究への応用にかんする方法論の確立にあるが、研究の初年度にあたる本年は、電子テクストの構築に必要なさまざまなハード(コンピュータ、スキャナ、MOドライヴ、CD-ROMドライヴ)ならびにソフト(OCR)を購入したうえで、何段階かの試行錯誤をへたうえで、実際にルネサンスとヴィクトリア朝に時代をかぎって、電子テクスト・アーカイヴの構築をはじめるところまで行き着くことができた。 また、名古屋大学をはじめとして、この分野をリードする専門家(松岡正治氏など)を擁する研究機関を訪ね、電子テクストの作成の現場を見せていただいたりしたうえで、電子テクスト・アーカイヴの構築とその文化研究・文学研究への応用をめぐって、具体的な示唆を得ることができた。 その結果、インターネット上に存在する多数の電子テクストを効率的に収集するさまざまな方法論(とくに自動巡回機能を利用したもの)を学習することができた。方法論がいちおう確定した10月からは、嘱託をつかって電子テクストのダウンロードを精力的に行い、その結果、現在までにルネサンス、ヴィクトリア朝ともに、文学テクストを中心に数千の電子テクストからなるアーカイヴを作成するにいたっている。 来年度は、文学テクスト以外のダウンロードをふくめて、さらにこのような作業をつづけながら、できあがったアーカイヴの文化研究への応用の方法として、どのようなかたちがありうるのかの検討を開始したい。
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