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1998 年度 実績報告書

光ガラス細工の発現メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10450001
研究機関北海道大学

研究代表者

田中 啓司  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20002313)

研究分担者 細野 秀雄  東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (30157028)
後藤 民浩  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手
山口 雅史  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80239912)
キーワード光ガラス細工 / 光誘起現象 / カルコゲナイドガラス / 微細加工 / マイクロレンズ / 光ファイバー
研究概要

ガラスはその乱れた構造の準安定性ゆえに,構造緩和が生じたり,構造変化を誘起することなどができる.特にカルコゲナイドガラスでは,バンドギャップ光照射による電子励起をとおした光誘起構造変化が顕著に現れることが知られていたが,我々は従来からの予測に反して1995年に,サブバンドギャップ光を用いるとバンドギャップ光の場合より大きな変化をもたらすことを発見した.その結果,「光ガラス細工」と呼び得るような技術,たとえばマイクロレンズなどを光照射のみで製造することが可能になった.しかし,なぜサブバンドギャップ光が顕著な変化をもたらし得るのかは依然として不明のままである.本研究の目的は,このメカニズムの解明にある.
本年度は特に,光強度と光スペクトルを変えて,構造変化と光伝導の関連を調べた.その結果,サブバンドギャップ光であっても,光が強いときは自由キャリヤーができており,これに対応して構造変化が生じていることがわかった.電子と正孔の対では,構造変化は起きにくい.サブバンドギャップ光で自由キャリアーが生成されることは結晶半導体では考えづらいが,バンド裾が広がったアモルファス半導体では有り得ると考えている.このような自由キャリアーの励起がどのように構造変化に結びつくかを調べることが,来年度の課題である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Tanaka: "Free-carrier generation in amorphous semiconductors by ISE" Appl.Phys.Lett.73・23. 3435-3437 (1998)

  • [文献書誌] K.Tanaka: "Spectral dependence of photoexpansion in AS_2S_3 glass." Philos.Mag.Lett.(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] K.Tanaka: "Photoinduced structural changes in amorphous semiconductors" Semiconductors. 32・8. 861-866 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2013-12-16  

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