研究課題/領域番号 |
10460042
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関 達治 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 教授 (50029245)
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研究分担者 |
冨田 房男 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60217536)
中川 浩子 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助手 (30251482)
藤山 和仁 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助手 (70209112)
阿部 美紀子 鹿児島大学, 理学部, 教授 (00107856)
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キーワード | Rhizobium / Bradyrhizobium / 多様性 / nifH / nodD / 宿主特異性 / 16SrDNA / 分子系統解析 |
研究概要 |
自然生態系における微生物による窒素固定は、環境保全の立場から重要であり、本研究では研究が未開拓なマメ科樹木に共生する根粒に焦点をあて、その多様性と動態を明らかにすること、また、根粒菌の多様性の大きさを検討することを目的とし、インドネシアで分離された樹木根粒菌を用いた研究を行っている。 窒素固定遺伝子の多様性を明らかにするため、窒素固定遺伝子の多様性を、窒素固定遺伝子発現にかかわるnifH並びに根粒形成遺伝子nodD遺伝子の遺伝子配列解析から検討し、Bradyrhizobium属については、多様な系統を示すことを明らかにした。 また、根粒細菌と共生する植物の関連性を検討することを目的とし、無菌的に各種宿主植物に、根粒菌を移植し、その宿主特異性を検討し、分離株が広い宿主特異性を持つことを明らかにした。また、国内樹木根粒菌を比較のため沖縄地方に置いて分離し、現在系統解析を進めている。 根粒細菌の土壌中での動態を解析手法を開発するため、PCR法により土壌より直接16SrRNA遺伝子を単離し、土壌中の各種根粒菌の存在を明らかにする手法の確立を検討したが、組替え体配列の出現、増幅比率の不均一などの問題点があることを明にした。
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