研究概要 |
福岡市内K老人病院の入院患者を対象に、インフルエンザワクチンを接種し、ワクチンによる抗体価応答、発病防止効果を調べる目的で研究を遂行している。現在までの進捗状況は、以下のとおりである。 1) 血清採取とワクチン接種 ・調査参加者575人より、11月9日〜16日第1回目採血 ・11月17日、ワクチン接種(接種群248人、非接種群327人) ・11月19日、副反応調査 ・12月16〜22日、接種者より2回目採血 2) 症状観察、検査 ・1998年第48週(11/29〜12/5)より症状観察 ・1999年第1週(1/3〜9)より迅速診断実施、現在まで104検体について実施(+:15,±:4) ・1999年第3週(1/17〜23)および第4週(1/24〜30)にウイルス分離材料採取、 40検体中5検体よりA/H3N2分離 3) 追跡状況 ・1999年2月6日までに退・転院、死亡が計99件 1998年12月31日までの死亡34人、1999年1月1日〜2月6日までの死亡17人 ・退・転院先で追跡継続、自宅等6人については毎週電話確認 上記症状観察及び追跡を1999年3月27日まで継続した後、ワクチン有効性を検討する予定である。
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