研究課題/領域番号 |
10470109
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
廣田 良夫 大阪市立大学, 医学部, 教授 (20080624)
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研究分担者 |
山下 昭美 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50094496)
田中 隆 大阪市立大学, 医学部, 講師 (30227144)
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60047389)
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キーワード | インフルエンザ / ワクチン / 赤血球凝集抑制抗体 / 高齢者 |
研究概要 |
老人病院入院患者575人(男18%、80歳以上73%)を対象とし、ワクチン接種群248人、非接種群327人について調査した。 1)患者の基礎疾患調査、および追跡、診療録等閲覧 まず対象者全員の基礎疾患を調べた。追跡観察では、インフルエンザシーズン終了時までに死亡63、退転院129を確認した。このうちシーズン開始前の死亡23、退転院4、計27人は解析より除外した。死亡40人全員について診療録及び死亡診断書を閲覧し、インフルエンザ関連死亡例を特定した。退転院125人全員について、退転院先への訪問または電話インタビューによりシーズン中のインフルエンザ罹患情報を得た。 2)抗体価測定 流行前(接種前)、接種後、流行後の血清について、ワクチン抗原3種(A/ソ連、A/香港、及びB型)の赤血球凝集抑制抗体価を測定した。 3)ワクチン有効性の予備解析(単変量解析) 上記データを予備的に解析してワクチン有効性を検討したところ、発熱38度以上のインフルエンザ様疾患(ILI)についての相対危険(RR)は0.74〜0.79、発熱39度以上のILIについてのRRは0.50〜0.54、死亡についてのRRは0.43であり、いずれにおいてもリスク低下を認めた。 4)データベース作成、総合解析準備 上記データを総てコード化・入力し、最終年度に免疫応答を含めた総合解析を行う準備をした。
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