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1998 年度 実績報告書

尿路性器癌の発生分化に関与するepigenaticな遺伝子変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470331
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

小川 修  京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)

研究分担者 加藤 哲郎  秋田大学, 医学部, 教授 (40004642)
キーワード尿路性器癌 / メテレーション / 遺伝子変異 / エピジェネティックス
研究概要

p16癌抑制遺伝子は多くのヒト癌においで欠失、変異、メチル化等を含む様々な機構で不活化されていることが明かとなってきている.ヒト精巣腫瘍発生の分子機構は未だ明らかにされておらず、p16遺伝子の変異、欠失も報告されていない.精巣腫瘍におけるp16遺伝子のメチル化による不活化の関与を明らかにする目的でp16遺伝子のpromoter部のメチル化をmethylation-specific PCRを用いて解析した.正常血液、精子、数種のヒト細胞株、ヒト精巣腫瘍52例(seminom32例、NSGCT20例)より抽出したDNAをsodium bisulfiteで処理した.メチル化の有無をPCR産物の有無で判定できるようにp16遺伝子のpromoter部位にプライマーを設定し、nested PCR法を用いて検討した.Methylation-specific PCR法の特異性を確認する目的で、p16遺伝子のメチル化の状態がすでに明かとなっている膀胱癌細胞株T124等、数種の細胞株と正常ヒト血液DNA、ヒト精子DNAを用いて検討したが、mcthylationの有無に対応して特異的にPCR産物を確認できた.精巣腫瘍においては52例中20例(38%)にメチル化に伴うシグナルを確認したが、少数例を除いてこれらの症例では非メチル化のシグナルも同時に確認された.残りの32例ではメチル化のシグナルは全く検出されなかった.メチル化のシグナルの有無と病理学的所見や臨床病期との関連は認められなかった.Methylation-specific PCRは簡便で特異性の高いメチル化検出法と考えられた.精巣腫瘍の38%にp16遺伝子のメチル化を証明したが、非メチル化シグナルも同時に検出され、p16遺伝子メチル化におけるモザイク状態が推定された.
また、Epigeneticな遺伝子異常が関与すると推定されるTelomerase活性の再出現に関しても泌尿器科癌に関して検討を開始している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kinoshita H, Ogawa O: "Low frequency of positive telomerase activity in a diromophope cell type of renal cell conviens" J.Urol. 159. 245-251 (1998)

  • [文献書誌] Kinoshita H, Ogawa O: "Tetramerase actavity in adrenocorticel tumors and pheiochnirocytes with referance to chrico pathologic features" Urol, Res.26. 29-32 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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