研究課題/領域番号 |
10551005
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大橋 英寿 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40002927)
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研究分担者 |
安保 英勇 東北大学, 大学院・文学研究科, 講師 (50250650)
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
大渕 憲一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70116151)
石井 宏典 茨城大学, 人文学部, 助教授 (90272103)
中村 完 琉球大学, 法文学部, 教授 (60044963)
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キーワード | 日系人 / ボリビア / 出稼ぎ / 生活ストラテジー / 文化適応 |
研究概要 |
1.関東ボリビア親睦会(ボリビアのオキナワ移住地出身者で組織)の名簿を手がかりにメンバーが集中居住する横浜市鶴見区で面接による事例研究を継続した。 2.日系ブラジル・ボリビア・ペルー人など外国人労働者の人口比率が全国一高い群馬県大泉町において、南米からの出稼ぎ日系人の子どもたちの教育をめぐる問題、特に学校不適応や非行行動についてフィールドワークを継続し、当初の一時的出稼ぎから長期滞在、定住傾向にある出稼ぎ問題が青少年に与えている影響についてのデータを収集した。 2.1990年代初頭に岡山県総社市で働いていた日系ブラジル人の事例研究を中心とする調査データをもとに、その後の生活の展開、とくに日本とブラジルの故郷を往復する家族について、民間財団の助成金を受けてブラジル出向いて事例研究した。 3.ボリビアのオキナワ移住地から沖縄県へ帰郷した移住者についての基礎資料を整備し、若干例について事例研究を行った。 4.ボリビアからアルゼンチンへ転住した沖縄系移民の独立自営過程を「講」による経済適応戦略と一般交換の視点から調査研究を実施した。また、「アルゼンチンの日系人史」を編集・刊行を依頼され、そのために日本に残る歴史資料を収集した。 5.オキナワ移住地内および周辺ボリビア人の保健行動と疾病対処行動を把握するために実施した地域全体のヘルスケアシステムの実態調査と住民を対象にしたアンケート調査の集計・分析を行った。 6.ボリビア、ブラジル、アルゼンチンでの調査成果に加えて過去3年間の研究成果をとりまとめて「研究成果報告書」に集約し、将来の図書公刊にむけて作業に取り組んでいる。
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