研究課題/領域番号 |
10555076
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
溝口 博 埼玉大学, 工学部, 助教授 (00262113)
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研究分担者 |
田中 勝 埼玉大学, 工学部, 助教授 (90323378)
重原 孝臣 埼玉大学, 工学部, 助教授 (60206084)
三島 健稔 埼玉大学, 工学部, 教授 (30245310)
辰野 恭市 (株)東芝, 機械システム研究所, 研究主幹
平岡 和幸 埼玉大学, 工学部, 助手 (00312918)
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キーワード | 動画像処理 / 並列計算機 / 動画像メモリ / 動作認識 / 行動理解 / 計算機クラスタ / スケーラビリティ / 実時間処理 |
研究概要 |
本研究の目的は、高速性と汎用性とを両立させ、且つ拡張容易性を備えた並列視覚処理システムを構築することにある。構築システムを利用する実験を通じ、要素PCの台数、LANの速度、LANの本数、付加ハードウェアの構成および規模、等の諸条件と全体の処理性能との実稼動状態での関係を実証的に把握、分析し、視覚システムの構成方法論を明らかにする。具体的に構築する並列視覚システムの構成は次のとおりである。全体は高速LANで結合した汎用PC群から成り、個々のPCには汎用のデジタルビデオ入力インタフェースと新たに本研究で構築する構造可変型付加ハードウェアとを備える。並列化に加え構造可変型付加ハードウェアを導入して汎用PCと密に結合することで専用ハードウェアなみの高速性を実現し、汎用性との両立をはかる。 本年度は、前年度までの成果を統合し、並列視覚システムを構築した。また、構築システムを用いて動画像処理の評価実験を行い、本研究が提案する考え方の妥当性と有効性を、実証的に確認した。具体的には、前年度、設備品として購入したギガビットイーサネットスイッチを中心に構築した並列処理システムを用い、その上で稼働する画像処理応用ソフトウェアを開発した。また、その応用ソフトウェアを用いて評価実験を行った。応用ソフトウェアの開発、および評価実験に際しては、前年度の成果である動画像メモリを活用した。 実験の題材としては、研究代表者と分担者らに経験のある、顔画像処理を用いた。具体的には、顔の発見や識別等の処理をとりあげた。
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