研究課題/領域番号 |
10557137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
下地 恒毅 新潟大学, 医学部, 教授 (30040158)
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研究分担者 |
黒川 智 新潟大学, 医学部, 助手 (20303117)
飛田 俊幸 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (80262442)
冨田 美佐緒 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (60221438)
福田 悟 新潟大学, 医学部, 助教授 (30116751)
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キーワード | 脊髄鏡 / 超微小 / アングル / チャンネル / 薬物投与 / 外科的操作 / 生体現象測定 / 画質 |
研究概要 |
本年度は当初の計画通り、微小脊髄ファイバスコープをその径1.5mmのまま柔軟性を残したまま、特に尖端部アングリング装置と生体現象測定・薬剤注入・外科的操作用チャンネルの装着を重点的に指向し、試作検討を行った。先ず、第1号器を試作し、犬において試用し、あわせてチャンネルを通して脊髄表面および根の局所血流量をレザードップラーにて測定した(平成11年の国際疼痛学会において発表予定。本実験で局所脊髄血流は二酸化炭素に対し、局所脳血流とは異なった態度をとることが、本装置の使用によって示唆された)。その結果、試作品は臨床使用に十分耐えることが判明したので、脊髄疾患患者において臨床応用を試み、従来開発・使用してきた脊髄鏡と比較検討した(平成11年日本麻酔学会において発表予定)。アングリングが約90゚可能なこと(したがって、目的とする局所に尖端部をより近づけ易いこと)、チャンネルを通して、薬液注入、髄液採取、電気現象測定、血流測定が可能なことが判明した。外科的操作については尖端部のピンポイント接着を可能とするためには尖端レンズの焦点距離をより短縮化し、焦点深度を深める必要があることが解ったので、現在、第2号器の試作を進めている。 さらに、アングリングについては、その基部は緩やかに、尖端部に近づくほど鋭角に曲げることが外科的操作をより容易にすることから、さらに改良の必要があることも解ったので、現在この点についても試作中である。画質についてはファイバー素子の材質および画像処理の両面より検索を行っている。
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