本年度は、昨年度と同じように資料収集に力を入れた。それと、収集した資料を整理するため学生を雇った。本年度、資料集らしきものが出来た。そして、本の構想立案した。今までの県教育史と異なり、古代の国学から構想した。近世に入ると、延岡藩、高鍋藩、佐上原藩、飲肥藩、等々の教育、日向の遊学者たちに焦点を合わした。2000年3月までに、ここまで、200枚余の原稿を書いた。ここまでの執筆で、特に感じたことは、1700年代から1800年代にかけて、陸の孤島と、言われた日向の諸藩から、若者たちが江戸・大阪等へ遊学していることである。それも、一度だけでなく、二度、三度も遊学している。厳密に言うと、藩から派遣されているのである。遊学者たちは、藩に帰り、藩校の教授となり、若い藩士を指導したのである。中には、藩政を司どる者もいた。来年度中には、近代の宮崎県教育史を書き上げたい。その他、昨年度につづいて「日高真実伝(ニ)」を本学の紀要に書いた。
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