研究課題/領域番号 |
10610277
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
武藤 孝典 東京電機大学, 理工学部, 教授 (00020587)
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研究分担者 |
新井 浅浩 西部文理大学, サービス経営学部, 講師 (80269357)
瀬戸 知也 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (40171350)
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キーワード | LER / 生活設計・倫理・宗教 / 生活形成 / 人間と宗教 / 生活の哲学 |
研究概要 |
現代社会の急速な社会変動のもとで、欧米の先進諸国においては、児童生徒における学校生活への動機づけを育てるために、学校および学級の組織(もしくはそれに準ずる小集団組織)をとおして、学級担任等を中心とした形でのクラスルーム・ガイダンスの指導が積極的に行われている。この研究では、ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州において1992年以来実施されている新設教科「生活設計・倫理・宗教」(LER: Lebensgestltung,-Ethik-Religion)について、その成立の経過および現状についての調査研究を行った。 1992-1995年の3年間にわたった試行を経て、ブランデンブルク州政府は1995年10月のLERを実施することに決定し、1998年現在では250の中等学校の第1年次から4年次の1600学級において、約500人のLER担当教師によって実施されている。各学級においておおむね週2時間、学級を2つにわけて、それぞれのグループを1人の教師が担当する。 ブランデンブルグ州の中等学校ではさらに興味深いことに、「重点時間」という名称のもとで、まさにクラスルーム・ガイダンスの授業が行われていることを見いだした。これについて、さらに継続的に調査研究することが大切である。 関連して、ベルリン市においても、「社会的学習」"Soziales Lernen"の名のもとで、クラスルーム・ガイダンスやグループ・ガイダンスのさまざまの実践が行われていることを見いだした。それらは、主として小学校における「コンフルクト解決」の学習、中等学校における"暴力の予防と健康の増進"のための学校プロジェクトの実践、小学校・中等学校ともにボランタリに行われている「モルゲン・クライス(朝の輪)」の実践などである。それらについても、継続的に研究することが望まれる。
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