• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

地方古文書・古記録資料からする日本語史研究の再評価

研究課題

研究課題/領域番号 10610410
研究機関九州大学

研究代表者

迫野 虔徳  九州大学, 文学部, 教授 (60039972)

キーワード古文書 / 仮名文書 / 古記録 / 「つ」の仮名
研究概要

本年度も前年度に引き続き中世を中心とした古文書・古記録の調査を行った。東大史料編纂所の影写本、写真等を用いて仮名書き資料を主に調査した。高野山文書、東寺百合文書などは、一つだけでも膨大な量にのぼり、多くの時間を費やすことになった。含まれている多数の仮名文書は、これまでことばの面から十分調査されたとは言えない。前年度にも関心をもってある程度調査した促音表記は、古文書でも明確かつ意識的に特別な工夫(片仮名の〈ツ〉のような字体を専用)がなされていることがいよいよはっきりと確認された。14、5世紀以降は、東北から九州まで日本全国で幅広い階層に普通に行われており、早くは鎌倉時代の文書にも見られることが分かった。(高野山文書 湯浅宗親書状 〈建治三 1277>三月十日など〉これらについては、「古文書・古記録の促音表記」として論文にまとめ、現在印刷中である。なお、未調査の文書・古記録は膨大であるが、時間の許す限り調査をすすめ、今年度、これらをもとに多方面から考察した結果を中間報告としてまとめるつもりである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 迫野虔徳: "九州方言の動詞の活用"語文研究. 85号. 72p-82p (1999)

  • [文献書誌] 迫野虔徳: "文献方言史研究"清文堂出版株式会社. 404 (1999)

  • [文献書誌] 迫野虔徳: "古文書・古記録の促音表記 筑紫語学論叢"筑紫国語学談話会 秋山書店 (近刊). (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi