研究課題/領域番号 |
10610509
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
堀田 英夫 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90128637)
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研究分担者 |
江口 正 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (20264707)
原田 邦夫 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (20094344)
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キーワード | スペイン語 / CALL / HTML / 外国語教育 |
研究概要 |
1.日本語と学習言語スペイン語との対照研究では、特に、主題+述部構造と主部+述部構造に着目して両言語の構造を調べた。日本語では主題にできるのにスペイン語では主題にできない名詞句がある。この違いが日本語話者によるスペイン語発話の中で、スペイン語では主題にできないものを主題にしてしまっている文例に表れてくる。 2.初級スペイン語用教材ソフトをHTMLによって作成した。(1)各課が本文、文法解説、練習問題という構成で、リンクによって各部を表示できる。GUIによって他のアプリケーションと同じように使用でき、使い方を特別に教える必要はない。(2)本文では、文字をクリックしてネイティブの発音を聞き、両者を結びつけて学習することができる。(3)フレームによってスペイン語と日本語を同時に表示するようにした。(4)文法解説では、日本語による説明の他、リンクによって変化表や例文を提示し、図形や動画を使って文法事項の説明をわかりやすいように工夫した。(5)フォームを利用して、正解を選択する形式の練習問題を作成した。和文西訳では、音声ヒントを用意した。 3.本年度CALL教室におけるスペイン語初級の授業で学生に使用させた。2回の記名アンケート調査、期末試験成績などで受講生の反応を調べたところ受講生には概ね好評であった。 4.(1)対照研究の継続とその成果を教材に盛り込むこと、(2)インタラクティブな部分をさらに工夫すること、(3)中級以上の教材作成を考えることが今後の課題である。
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