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1998 年度 実績報告書

EU (欧州連合) 拡大と新欧州秩序形成をめぐる政治力学に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10620074
研究機関静岡県立大学

研究代表者

小久保 康之  静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (60221959)

キーワードEU (欧州連合) / 拡大 / 中・東欧 / 南欧 / 機構改革 / 新欧州秩序 / アムステルダム条約 / 国民国家体系
研究概要

本年度は研究計画の初年度であるため、まず研究環境の整備、基礎的情報・資料の収集に重点を置くとともに、現地調査を行い、事実関係の整理を中心に作業を進めてきた。
具体的な研究成果としては、マーストリヒト条約を改正するアムステルダム条約の策定過程において、次期拡大を念頭においたEU本体の機構改革は、様々な理由から合意に至らず、継続審議の課題として明記されるに留まった点を指摘し、EU拡大がまさに欧州大陸全体の国民国家体系の再編に繋がる問題であることを明らかにした。
また、1998年3月から中・東欧の10カ国およびキプロスの計11カ国のEU加盟に向けた「拡大プロセス」が開始され、その内、ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロヴェニア、エストニア、キプロスの6カ国が第1グループとして、具体的な加盟交渉に入っている。1998年11月には、欧州委員会が、加盟申請各国の政治・経済状況およびEU加盟に向けた準備状況について報告書を提出し、同報告書をベースに同年12月のウィーン欧州理事会では、拡大交渉の一層の推進を確認している。また、マルタも1998年9月の政権交代に伴い、改めて加盟意思を表明している。このような次期拡大に向けた状況の推移については、事実関係の整理をさらに進め、中間報告を次年度に発表する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小久保康之: "アムステルダム条約とEUの機構改革" 日本EU学会年報. 第18号. 50-68 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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