研究課題/領域番号 |
10620078
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10171943)
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研究分担者 |
斎藤 純一 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60205648)
川崎 修 立教大学, 法学部, 教授 (80143353)
松本 礼二 早稲田大学, 教育学部, 教授 (30013022)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
飯田 文雄 神戸大学, 法学部, 助教授 (70184356)
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キーワード | グローバル / 新しい社会運動 / 新しい政治 / 市民社会 / 市民的公共性 / 社会資本 / デモクラシー |
研究概要 |
本研究は、「日本政治学会」(JPSA)が、「ヨーロッパ政治学会」(ECPR)との国際交流企画との関連で、政治理論部会を設置し、そこでの共同研究(主題は「グローバル化の時代における市民社会論の展開--欧州・北米・日本の比較研究--)に基づいて展開された。第一年度にあたっていた昨年度は、日本側の共同研究者がリードする形で日本の市民社会論やデモクラシー論の研究報告を行った。第二年度にあたる本年度は、平成11年5月末に行われた「日本政治思想学会」(京都大学)に、ヨーロッパ側からT・カーヴァー教授とB・ジェソップ教授の二人が参加し、今日の欧州の国家論、社会論、マルクス主義の諸潮流に関する重要な基調講演を行った。さらに平成12年3月22日から1週間の予定で、日本側から4名の共同研究者がスウェーデンのストックホルムに行き、欧州側の4名の共同研究者との共同研究セミナーを計画している。そこでも8本のペーパーの報告と質疑応答と討議がなされる予定である。 さらに日本国内でも日本側の共同研究者のあいだで地道に研究会や報告会や交流会が持たれ、討議を重ねてきた。このプロジェクトは第四年度にあたる平成14年に共同研究の成果として英文での共同出版を考えているが、その目標にむかって大きく進展した一年でもあった。 今後の課題としては、欧州・北米・日本の比較吟味の視野から、それぞれの市民社会論の歴史的個性や特徴、今日のそれぞれの市民社会論の特質や歴史的意味などを比較検討する仕事がある。
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