研究分担者 |
倉田 和浩 東京都立大学, 理学部, 助教授 (10186489)
鈴木 俊夫 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (20020472)
渡辺 一雄 学習院大学, 理学部, 助手 (90260851)
水谷 明 学習院大学, 理学部, 教授 (80011716)
藤原 大輔 学習院大学, 理学部, 教授 (10011561)
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研究概要 |
この研究ではシュレーディンガー方程式を中心に,数値的な側面も含めて幅広い研究を行った.本年度中に研究発表まで進んだ研究を以下に列挙するが,この他にも,来年度に繋がる形で各種の研究を行っている. 1 ポイント相互作用と呼ばれる特異なポテンシャルを持つシュレーディンガー方程式に対するハミルトニアンの構成法に端を発して、レゾルベントを通じて摂動作用素を構成する一般的方法を完成し,1次元点相互作用,2次元面相互作用への応用への端緒となる成果を得た.(黒田) 2 点相互作用と点分離系の間での共鳴準位の存在について,一つのモデルでその存在を示した.(渡邊) 3 Jordan標準形の数値計算を,ベキ零作用素の数値積分を利用して求める方法を示し,更に発展して多項式の零点の数値計算について新しいアルゴリズムを得た.これらは,シュレーディンガー方程式の固有関数に対する近似計算の研究から発展したものである.(鈴木) 4 単位円板の2葉の被覆面が極大であるための十分条件が,その倉持理想境界の状態で表されることを示すなど,関数論的側面についての成果を得た.(神) 5 (1)非一様な磁場をもつ2次元バウリ作用素について,原点に集積する負の離散固有値の漸近分布の解析し,(2)指数積公式の作用素ノルムでの収束および誤差評価の解析とシュレディンガー半群への応用,などシュレーディンガー方程式の数理について多くの成果を得た.(田村) 6 線形,非線形シュレーディンガー方程式を含む各種の偏微分方程式に関して,実解析的な方法も使って幅広く研究し多くの成果を得た.(倉田)
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