研究概要 |
平成10年度に行った実験経過は以下の通りである。 1) 実験に必要な資材の購入;水ファントーム及び人体(頭部)ファントームを購入した。また、各種消耗品等を購入した。平成10年度及び平成11年度の実験計画書を作成した。予定した国内学会への参加は日程の都合上不可能であった。 2) 水ファントームを用いて、当院に設置されているMRI(General Electric社製 Signa1.5T)の空間的な歪みを測定した。実際の臨床使用を想定してコイルは頭部専用コイルを使用し、その他の条件についても実際の撮像に即した方法で撮影を行った。空間座標の検討はX,Y,Z軸の各方向について行った。これらの結果については現在考察中である。 3) 人体ファントームを用いて、実際にMRIが撮像可能かを検討した。人体ファントームはX線一般撮影用に作成されており、その材質上下1強調画像の取得は可能であるが、T2強調画像の取得は困難であった。実際の臨床ではT1強調画像が用いられるため、問題は無いと考えられた。11年度はこのファントームを解体して実際の人体に即した状態(副鼻腔などに含気を持たせる)とし、かつ含気腔周囲にマーカーを挿入してMRIを再度撮像する事になっている。
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