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1998 年度 実績報告書

リボ核酸分解酵素T2ファミリの反応機構のヌクレオチド基質類似体による解明

研究課題

研究課題/領域番号 10672025
研究機関昭和大学

研究代表者

中村 和郎  昭和大学, 薬学部, 教授 (00012675)

キーワードリボ核酸分解酵素 / X線構造解析 / 基質類似体 / サブサイト
研究概要

リボヌクレアーゼ(RNase)T_2ファミリーに属する酵素の中で、微生物サブファミリーの立体構造は、我々によるRNase Rhの結晶構造解析の成功によって初めて明らかにされた。そのRNase Rhの結晶を用いて、種々の阻害剤との複合体結晶の解析を行ったことにより、活性部位の構造が明らかになってきた。しかし、動植物サブファミリーに属する酵素の立体構造解析は報告されておらず、分子の基本骨格は不明であった。そこで、我々は、動植物サブファミリーに属する酵素の基本骨格を明らかにし、活性部位の構造と反応機構を明らかにする目的をもって、トマト由来リボ核酸酵素RNase LEのX線結晶構造解析を行った。組換え型RNaseLEの酵母を用いた大量発現によりサンプルを調製し、ハンギングドロップ蒸気拡散法により結晶化を行った。5種[K_3]rCl_6,K_2OsCl_6,PCMBS,K_3UO_2F_5,UO_2(NO_3)_2]の重原子誘導体を用いた多重重原子同形置換法により位相を決定し、溶媒領域平滑化法、ヒストグラムマッチング法等を組み合わせ、解釈可能な電子密度図を得た。3次元グラフィックス上にて、電子密度図の解釈を行い、分子モデルを構築した。本研究によって明らかとなった植物由来RNaseLEの立体構造を、微生物由来RNase Rhの構造と比較してみると、α-へリックスやβ-シート等の2次構造のトポロジーおよび触媒残基の位置関係は非常に良くにているが、N末端側の構造およびジスルフィド結合の組合わせにおいて顕著な違いが見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桐野豊、中村和郎他: "生命薬学テキストシリーズ「物理化学(上)」" 共立出版, 約300頁 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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