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1999 年度 実績報告書

リボ核酸分解酵素T2ファミリーの反応機構のヌクレオチド基質類似体による解明

研究課題

研究課題/領域番号 10672025
研究機関昭和大学

研究代表者

中村 和郎  昭和大学, 薬学部, 教授 (00012675)

キーワードリボヌクレアーゼ / X線構造解析 / 基質類似体 / サブサイト
研究概要

研究の対象としているホスホトランスフェラーゼ型のリボ核酸分解酵素(RNase)類において、RNaseAファミリやRNaseT1ファミリに属する塩基特異的酵素では、「厳密」な塩基認識機構が、多くのグループによるX線結晶構造解析によって明らかにされている。一方、本課題の対象であるRNaseT2ファミリに属する塩基非特異的酵素による「柔軟」な塩基認織機構に関しては、不明な点が多い。我々は、RNaseT2ファミリーに属する塩基非特異的酵素による「柔軟」な塩基認識機構を明らかにするため、同ファミリーに属し、B2 subsiteにおける塩基認識を優先するトマト由来リボ核酸分解酵素RNase LEの立体構造を昨年度に解析することに成功したが、本年度は4種類のモノヌクレオチドとの複合体結晶のX線構造解析を行った。浸漬法により、5'-AMP、5'-CMP、5'-GMP、5'-UMPの4種類の複合体結晶を調製し、各々の複合体結晶に関して1.8Å分解能までのX線回折強度データを収集し、構造精密化を行った。その結果、以下の点が明らかとなった。(1)いずれのヌクレオチドにおいても塩基部がB2subsiteに結合していた。(2)塩基の結合様式は、4種類のいずれの場合においても本質的には同様であり、塩基の両面からの芳香族側鎖によるスタッキングと塩基側面からの水素結合であった。これらの構造化学的データおよび本酵素に関する酵素化学的データに基づき、RNaseLEによる「柔軟」な塩基認識機構に関して検討していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobutada Tanaka: "Crystallization and Preliminary X-ray Crystallographic Studies of Ribonuclease LE from Lycopersicon Esculentum"Protein and Peptide Latters. 6・6. 407-410 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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