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1998 年度 実績報告書

糖尿病患者の療養法から導かれた外来における看護モデル(coaching)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10672250
研究機関兵庫県立看護大学

研究代表者

野並 葉子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)

研究分担者 小野 和子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (90305699)
山川 真理子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80295758)
飯岡 由紀子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (40275318)
キーワード糖尿病 / 病気の軌跡 / ライフヒストリー
研究概要

「糖尿病患者の療養法から導かれた外来における看護モデル(coaching)の開発」のうち、本年度は、糖尿病患者がどのように生活を調整し、病気とつきあっているかを含めた病気の軌跡(illness trajectory)を糖尿病と共に生きる患者のライフヒストリーより明らかにすることをねらいとした。データ収集期間は平成10年11月から平成11年3月までの3ケ月間とした。対象は、2カ所の病院に入院中の糖尿病患者のうち、約1時間のインタビューが可能と判断され、患者の同意が得られた15名とした。患者が語り終えれるように、一人の患者に2回から3回のインタビューを実施した。研究方法は、ライフヒストリー研究の考え方に立って、インタビュー内容を分析・構成・編集し、本人の語ったものを大事にして、作品化した。一例をあげると、Aさんは昭和40年代に糖尿病を発症しているが、糖尿病を認識したのはごく最近、心筋梗塞になってからであった。しかし、それ以前の体験として、糖尿病の症状としてあげられる‘しびれ'や‘尿の色'などからだの感覚をとてもよく覚えていた。またAさんの糖尿病とともに生きてきた人生は、その時代の流通産業の創生期と重なり、歴史的な時間でAさんのライフヒストリーをみる必要があった。Aさんの語りの中で、何度も出てくるのは、糖尿病は口養生であり、そのためには支えてくれる家族の存在が必要であるというものであった。
今後は、一人一人のライフヒストリーを大事に作品化し、まとめたものを学会等で公表する予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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