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1999 年度 実績報告書

糖尿病患者の療養法から導かれた外来における看護モデル(coaching)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10672250
研究機関兵庫県立看護大学

研究代表者

野並 葉子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)

研究分担者 漆坂 真弓  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手
田中 和子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (90305699)
山川 真理子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80295758)
キーワードコーチング / 糖尿病患者 / 糖尿病患者の看護 / 現象学的研究法
研究概要

本年度は、「熟練看護婦の糖尿病患者の看護の経験の意味」を現象学的な解釈により明らかにすることを目的とした。糖尿病患者の看護を実践している熟練看護婦6名を対象に平成11年9月からの5ヶ月の間にインタビューを行った。インタビューは1回につき1時間程度を2回行い、糖尿病患者の臨床看護実践の経験を具体的に語ってもらい、テープレコーダーで記録した。データ分析には現象学的研究アプローチを用いた。つまり看護婦の語りを遂語的に書き起こし、その全データから看護実践の現象が現れているものを記述し、共通のテーマを探索し、特定の現象によって共有された関係のパターンをうち立て、糖尿病患者の看護の経験の要素を抽出した。そして抽出した要素についてその現象を明らかにした。抽出した要素は以下の4つの要素(1)自分自身で癒していくのを助ける、(2)身体の変化を体験できるようにする、(3)主体的に糖尿病を生きる人に仕立てる、(4)患者と一緒に時の流れにのる、であった。
(1)の要素のサブカテゴリーには「患者の気持ちを分かる」「患者のしたいことからする」「自分の口で言う」「もともとの自分を出せる」があり、(2)の要素のサブカテゴリーには「見たり触れたりする」「身体の変化を聞き出す」「目に見えるもので自分を測る」「身体をイメージする」「身体が楽になる」があり、(3)の要素のサブカテゴリーには「みること、聴くこと」「向き合う体勢になる」「力を引き出す」があり、(4)の要素のサブカテゴリーには「患者と一緒に、山あり谷ありの終着駅がない道のり」「看護婦は信号機みたいなもの」があることが明らかになった。
上記4つの要素を中心にして糖尿病患者の看護モデル(コーチング)開発への示唆が得られた。今後はこれらの結果を学会などで公表する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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