平成10年度に引き続き、家文書を調査し、その中の婚礼や葬儀・法事などの饗応の記録などの記録を調査する一方で、平成11年度は、それらを整理し、目録作成をおこなっている。また、その中で特筆すべき史料について、その内容を精査し、その一部を目本調理科学会において報告した。具体的には下記の通りである。 1.主な収集史料 (1)古橋家文書(愛知県古橋家):婚礼・葬儀に関する史科の整理、カ一ドを作成した。 (2)真田藩史科(国立史料館):「江戸御目付日記」「江戸家老日記」の写真撮影し、整理した。 (3)山梨県立図書館所蔵文書:「婚礼出費記載帳」「婚礼出費記載帳」などを写真撮影し整理した。 (4)土屋家文書(史料館蔵):「御成日記」「御家事日記」を撮影し整理した。 2.目録作成 上記の古橋文書について目録作成をおこなっている。100点以上の文書についての目録のうち、8割を目録化している。 3.食構造に関する内容の精査及び報告 平成10年度収集・撮影した「御膳日記」の内容のうち日常の食構造、食材の特徴について精査し、平成11年9月、日本調理科学会大会において報告した。また、行事食等との比較について、12年度日本家政学会(6月)において報告する。
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