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1999 年度 実績報告書

高感度放射化分析法による考古学試料中の微量元素分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680176
研究機関武蔵工業大学

研究代表者

鈴木 章悟  武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (10139412)

研究分担者 遠藤 往子  武蔵工業大学, 工学部, 講師 (60287860)
平井 昭司  武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30112981)
キーワード放射化分析 / 微量元素 / 考古学的試料 / 同時計数 / γ線スペクトル / γ線解析プログラム / マルチパラメータ
研究概要

放射化分析は試料の形状に制限がなく、多元素定量が可能な分析法として環境試料などの微量元素分析に用いられているが、より分析感度を向上させるために、リストモード多重波高分析器を改良して、エネルギー情報と同時にその入射した時刻も収集できるタイムリストモードを用いたマルチパラメータの多重波高分析システムの開発を行った。今年度はシステムを改良して、γ線相関のうちGe半導体検出器からのデータについては1024チャネルで収集できるようにした。昨年度は512チャネルであったので、分解能が2倍に向上した。そして、2倍量になったデータを解析するためのソフトウェアの製作を行った。また、リスト測定の時間幅などタイミング調整を再現性よくできるよう、標準物質などの照射試料を用いてシステムの調製を行い、常に最適条件で実験できるようになった。この成果をもとに、トルコ共和国のカマン・カレホユック遺跡から出土した鉄遺物を中心とした分析試料を立教大学原子炉で照射し、本システムで測定を行った。^<75>Se、^<131>Ba、^<181>Hfを用いて、セレン、バリウム、ハフニウムの分析を行い、通常の放射化分析法と比べて微量まで定量できることを確認した。さらに、環境標準物質を用いてセシウム、アンチモン、コバルトなどについても検出感度向上のための検討を行った。今後は、さらにカスケード状にγ線を放出して壊変するその他の放射性核種についても分析を行い、鉄遺物以外の多様な試料に対して、多元素定量の応用を進めていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木章悟: "同時計数法による高感度中性子放射化分析"武蔵工業大学原子力研究所報. 通巻25号. 71-77 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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