日本語は従属節表現が豊富である。逆接条件を取り上げても、〜ガ、〜ケレドモ、〜ノニ、〜クセニ、〜ニモカカワラズ、〜モノノ、〜トシテモ、〜ニシテモ、〜ニシテハ、〜ニシロ、〜ニセヨなど数多く存在する。本研究は、外国人日本語学習者がこれらの従属節を学習するとき、より効率的に理解、使い分けができるための、分類基準・分類方法の研究と開発を目的とする。 平成10、11年度において、順接条件、および、逆接条件を取り上げ、それぞれの従属節(接続語)が主節の文末にどのような特徴をもつかを日本人ネイティブに調査し、その結果の分類・分析を行った。平成12年度は今までの成果を踏まえ、語彙が文構造にどの程度影響を与えるかに焦点を置き、従属節の中の語を変えて、再調査を実施し、分析・考察を行った。また、本研究の研究最終年度に当たり、報告書の作成を行った。 平成12年度の研究経過は次のようである。 1 日本人に対する従属節文作成の調査の準備・実施。 (前回の逆接条件節「金持ちと結婚した〜」に対し「貧乏人と結婚した〜」を使用。) 2 1のデータのコンピュータへの入力。 3 2の接続語ごとの文末表現の分類・分析の実施。 4 前年度のデータとの比較。 5 3、4に関する研究論文の発表。 6 報告書の準備・作成。
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