研究課題/領域番号 |
10680443
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴田 明徳 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30005251)
|
研究分担者 |
毛呂 眞 八戸工業大学, 工学部, 教授 (10124900)
坂尻 直巳 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80048181)
野越 三雄 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (80006551)
渋谷 純一 宮城工業高等専門学校, 教授 (70005461)
源栄 正人 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90281708)
|
キーワード | 3次元地盤構造 / 常時微動測定 / 被害率曲線 / 都市被害想定 / 耐震性能指標 / 強震動予測 / 地震危険度予測 / 災害データベース |
研究概要 |
東北諸都市の地盤構造に関する情報を収集・蓄積し、データベース作成の準備を行った。仙台地域では、表層地盤構造の500mメッシュデータを整備すると共に、常時微動測定に基づき、やや深い地盤構造特性の推定を行った。八戸地域では、十勝沖地震や三陸はるか沖地震における家屋被害資料を基に、常時微動特性と家屋被害率との関係について検討した。また、秋田市における様々な物理地学的地盤構造データの立体的表現について検討すると共に、地盤特性に基づく地震危険度予測と都市被害想定を行い、都市災害時の対応に関する問題点の指摘を行った。 建物の被害率と地動強さの関係を表す被害率曲線について、1995年兵庫県南部地震における神戸地域の被害率データを基に検討し、地盤の不連続構造を考慮して詳細に検討した地動強さを用いることにより、大きな被害率までを含む精度の良い被害率曲線が得られることを示した。また、東北諸都市で行われている耐震診断業務における建物の耐震性能指標の統計データの収集に着手し、一部の地域で資料の整理を行った。 1998年9月15日の宮城県南部の地震では、東北大学工学部で450ガルの加速度を記録し、中低層RC造建物に若干の被害が生じた。この地震は仙台市直下の利府・長町断層面の一部で生じたと考えられるので、今回の地震記録を基に仙台直下の大地震による強震動波形の予測を行うこことし、その準備を行った。
|