研究概要 |
新規に開発した16×16×256ポイント2+1次元FFTプロセッサは単体での検証の最終段階に入っており、不具合などもほぼなくなってきている。簡単なパラメータ設定プログラムもすでにできている。しかし、現状でできるのはプロセッサの単体チェックに限られており、自動化なども考慮されておらず他のアプリケーションからの利用もできないので、これから制御ソフトウェア・ライブラリを充実させると共に、実際に現在の早稲田大学8×8電波干渉計システムに組み込んで検証することになる。 実際にシステムに組み込むためには、現干渉計のIF伝送系を同軸ケーブルから光ファイバへ変更することと、FFTプロセッサからの出力をPCに取りこむためのインターフェイスが必要である。光ファイバ装置に関しては、ディジタル光ファイバの敷設工事は終わり、O/E装置およびA/D装置はすでに開発済みなので、O/E,E/0モジュールを付ければすぐに使用可能な状態である。また、8組に関してはすでに接続した状態でデータ転送のチェックを行っており、順調に動くことが確かめられた。PCとのインターフェイスに関しては、ボードの設計・開発はすでに終わっており、これからPLD,FPGAプログラムの検証に入る段階である。 なお、フロントエンドに関しては、西那須野に直径20mの球面鏡の主鏡5基がすでに建設済みであり、これから簡単な受信装置を製作して実際に電波を受けてみる予定である。また、その際に早稲田からリモート制御できるようなソフトウェアの開発を行う。
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