我々の研究の目的はトランスフォーミング成長因子ベータ(TG Fbeta)の新たな転写産物の単離同定とその解析をすることである. 現在までの実験によりTGFぺータには未知の転写産物がありその一部の塩基配列より新たな構造の蛋白質が存在することが解った.またこの転写産物は発生の極初期の心筋細胞に発現していることが明らかにされた.またin vitroにおける発生のモデルであるマウス胚性癌細胞P19を用いた実験によって、心筋分化誘導時にこの転写産物が強く発現することが観察された. マウス15日胚のcDNAライブラリーを用いたスクリーニングが終了し、独立した4つのクローンを得ることができた.今後全塩基配列を決定しさらに研究を進めて行きたい.
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