研究課題
ヴェンデルスタインVII-ASで荷電交換分光に用いるビームは50keVの中性粒子ビームである。50keVというエネルギーは荷電交換分光用に理想的な値であり、充分な荷電交換ラインの輻射光量が期待される。この中性粒子ビームを見込む光学系を設計制作を行った。この学系は真空用ガラス窓、レンズ、ミラー、光ファイバーバンドルからなる。平成12年度にファイバーバンドル表面の反射を防ぐ為に、反射防止用のコーティングを行った。総合的なテストの準備の為に、この光ファイバーバンドルを核融合科学研究所に送った。一方核融合科学研究所側では平成12年度にファブリペロー干渉計を購入し、テストを行った。ファブリペロー干渉計は近接した平行ミラーの平行度を極めて高精度に保つことにより、光の干渉を利用をして特定の波長のみを透過させる装置である。その為、光軸を高精度に合わせなければならない。ヴェンデルスタインVII-ASグループ側から送られた、光ファイバーバンドルをもとにして、ファブリペロー干渉計と結合するための調整架台を設計した。13年度にはこの調整架台を使って総合試験を行う予定である。
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