研究課題/領域番号 |
11355020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
町田 篤彦 埼玉大学, 工学部, 教授 (50008869)
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研究分担者 |
関 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40120919)
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
角田 與史雄 北海道大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60001210)
丸山 久一 長岡技術科学大学, 建設系, 教授 (30126479)
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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キーワード | 鋼板巻立て補強 / FRPシート巻き付け補強 / じん性率 / 曲げ降伏後のせん断破壊 / せん断耐力 / 帯鉄筋量 / 正負交番載荷実験 / ポリアセタール繊維 |
研究概要 |
(1)帯状に巻き立てた鋼板補強を施した帯鉄筋を有する供試体の正負交番載荷実験結果より、等量の鋼板と帯鉄筋が、終局変形能に与える影響はほぼ同じであることが示された。 (2)FRPシートにより耐震補強する場合、シートの全能力が発揮されない理由について、曲げ降伏後コンクリート断面によって受け持たれるせん断力の低下を考慮してもなお説明できない部分が残ることが明らかとなった。 (3)既存のFRPシート巻立て補強に対するじん性率評価式では、帯鉄筋量がじん性率に与える影響を正確には評価できないばかりか、じん性率そのものも正確には推測できないことが示された。 (4)正負交番載荷試験の結果、炭素繊維シートでも、横糸の多少により補強効果が相違すること、破断ひずみが大きいが弾性係数が小さいポリアセタール繊維を用いてシート巻立て補強を行えば、じん性の向上に寄与でき、終局変形を迎えるまでシートが破断しないことが示された。 (5)軸引張力を受ける部材のせん断耐力は、修正圧縮場理論による方が土木学会式によるより、実験値に近い値が与えられることが明らかとなった。 (6)ゼブラ状に炭素繊維シートで補強した供試体について塩分による劣化過程を試験した結果、せん断耐力のみならず曲げ耐力に対する補強も必要であることが示された。
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