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2001 年度 実績報告書

地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(2)

研究課題

研究課題/領域番号 11410067
研究機関北海道教育大学

研究代表者

古川 宇一  北海道教育大学, 教育学部・旭川校, 教授 (10090424)

研究分担者 長 和彦  北海道, 旭川・肢体不自由児総合療育センター, 院長
寺尾 孝士  おしまコロニー星が丘寮, 寮長
木村 健一郎  北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (80002559)
キーワード自閉症 / TEACCHプログラム / 生涯ケア / 知的障害 / 地域ケア / 自閉症センター / 北海道
研究概要

本研究は、自閉症児・知的障害児の生涯ケア体制の整った地域社会の創出をめざして、北海道にTEACCHプログラムを導入する10ケ年計画の第2次3カ年計画のまとめをなすもので、函館・旭川両地区をモデル地区として、幼児期から成人期にいたる各ライフステージにおいてTEACCHプログラムのアイデアの有効性を検証し、関係者・機関への展開を図った。画期的であったことは、函館地区おしまコロニーが独自に、2001年4月、全国に先駆けて自閉症センター「あおいそら」を立ち上げ、活発な相談指導、コーディネート活動を展開し、地域センターとしての活動を展開した。幼児施設、養護学校、特殊学級、施設においてTEACCHプログラムのアイデアを導入するところが増え、幼児期から成人期にいたるTEACCHプログラムを基本においた一貫性のある療育システムが構築されつつあり、全道のセンター的役割を果たそうとしている。旭川地区では、幼児施設でTEACCHのアイデアを引き継ぎ、小学校特殊学級で導入する教室が増え、1成人施設が導入4年目で成果を上げている。両地域とも研究活動は親を含み継続している。本年度の研究16論文は、情緒障害教育研究紀要第21号に、1年次13論文は19号に、2年次12論文は20号に掲載されている。
札幌・道央地区、帯広・道東地区では、おのおの1療育施設でTEACCHの手法を用いており、福祉施設においても積極的に導入し研修が進められている。札幌、旭川では、家庭教育にTEACCHのアイデアを用いた積極的な取り組みがなされている。おしまの自閉症センターと連携しながら、全道的な展開への準備が整いつつあり、次の第3次3カ年計画において道内4圏域でのTEACCHセンター機能の展開が課題である。

  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 古川宇一, 木村健一郎, 長 和彦, 寺尾孝士, 大場公孝: "地域社会における自閉症・知的障害者の生涯ケアに関する実践的研究(6)-幼児教育・学校教育・医療・施設ケアにおけるTEACCHプログラムの展開第2次3カ年計画(平成11年度〜平成13年度)のまとめ"情緒障害教育研究紀要. 21号. 1-12 (2002)

  • [文献書誌] 真鍋龍司, 寺尾孝士, 大場公孝: "自閉症の人たちの支援-自閉症センター(あおいそら)の活動を通じて-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 13-20 (2002)

  • [文献書誌] 谷川 忍, 植竹敦子, 土谷智子, 高橋絵理子, 阿部聖子, 林明子: "小学校特殊学級におけるIEPに関する事例研究(3)-TEACCHの手法に学んで-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 21-28 (2002)

  • [文献書誌] 太田千佳子, 志村克美, 吉成透, 和倉 歩, 辻 剛一, 鈴木 裕美, 大井川健, 波佐谷佳織, 佐藤寿恵, 青山 眞二, 木村健一郎: "養護学校(知的障害)における自閉症児指導法に関する実践研究(3)-その1 メッセージメイトを用いた食事場面における要求言語行動の形成-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 29-33 (2002)

  • [文献書誌] 志村克美, 太田千佳子, 吉成透, 和倉 歩, 辻 剛一, 鈴木 裕美, 波佐谷佳織, 佐藤寿恵, 大井川健, 青山眞二, 木村健一郎: "養護学校(知的障害)における自閉症児指導法に関する実践的研究(3)-その2 教室環境の整備と関係者の連携-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 34-37 (2002)

  • [文献書誌] 長 和彦, 角谷 諭美, 荒木 章子, 福田 郁江, 田中 肇, 岡 隆治: "ことばの遅れをもつ子ども達のための短期母子入院の概要"情緒障害教育研究紀要. 21号. 38-44 (2002)

  • [文献書誌] 柳瀬尚樹, 山本宏美, 武田治恵, 和久貴仁, 長 和彦, 古川宇一: "言葉が乏しいと思われた自閉症幼児S君の豊かな言語世界"情緒障害教育研究紀要. 21号. 45-54 (2002)

  • [文献書誌] 山本宏美, 柳瀬尚樹, 竹田高士, 早勢順子, 中川ひとみ, 長 和彦, 古川宇一: "言語障害と自閉的傾向のあるAちゃんの対人関係と発語について"情緒障害教育研究紀要. 21号. 55-62 (2002)

  • [文献書誌] 菅原千尋, 小笠原智, 中辻敦子, 日里律子, 野瀬美幸, 山本百恵, 長 和彦, 古川宇一: "特殊学級におけるTEACCHプログラムのアイデアを取り入れた実践-環境の改善とA君のコミュニケーションの広がり-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 63-70 (2002)

  • [文献書誌] 幾島真理子, 鳴川啓子, 古川宇一: "場所とスケジュールの構造化を用いた特殊学級の取り組み-自閉症児の事例をとおして-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 71-74 (2002)

  • [文献書誌] 渡辺順彦, 岡 信恵, 郡司竜平, 加藤亜湖, 古川宇一: "自ら進んで活動する力」の高まりをめざしたAさんとのかかわり"遊びを通した関係性の成立"と"TEACCH的手法を用いた個別学習"の実践"情緒障害教育研究紀要. 21号. 75-88 (2002)

  • [文献書誌] 木村 隆, 木村 尚美: "わが家のTEACCHに向けた試み"情緒障害教育研究紀要. 21号. 89-96 (2002)

  • [文献書誌] 山瀬正巳, 山瀬恵美子: "家庭におけるTEACCHの構造化導入の試み"情緒障害教育研究紀要. 21号. 97-108 (2002)

  • [文献書誌] 片山寛美, 片山孝司, 古川宇一: "自閉症のわが子の合同修学旅行-事前旅行とスケジュール表への写真利用-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 109-112 (2002)

  • [文献書誌] 北 伸治, 古川宇一: "思春期自閉症児の余暇活動に関する一考察-家庭から外へ-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 113-120 (2002)

  • [文献書誌] 廣島君恵, 広瀬郁子, 古川宇一: "北の峯学園におけるTEACCHプログラム導入の取り組み-導入の経過と問題行動改善の一事例-"情緒障害教育研究紀要. 21号. 121-128 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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