研究課題/領域番号 |
11410085
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
佐野 賢治 神奈川大学, 経済学部, 教授 (90131127)
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研究分担者 |
小池 淳一 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (60241452)
坪郷 英彦 山口大学, 人文学部, 教授 (70207439)
湯川 洋司 山口大学, 人文学部, 教授 (10166853)
宮内 貴久 聖徳大学, 文学部, 専任講師 (10327231)
小口 千明 筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (20169254)
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キーワード | 職人 / 職人巻物 / 小笠原流礼法 / 屋根瓦 / 番匠(大工) / 元山・木挽 / 山先 / 歴史民俗資料学 |
研究概要 |
1.巻物資料の収集と保管 職人巻物実態調査で、計492点の職人巻物の所在を確認、そのコピーを取り、神奈川大学佐野研究室、只見町教育委員会にファイル化して保管した。 その内訳は、小笠原礼法関係が248点、紙術関係52点、番匠(大工)関係47点、元山、木挽関係28点、屋根瓦関係27点、山先関係18点、算法関係11点、医療関係10点、歌道関係3点、桶職関係2点、商業関係1点である。 2.職人巻物をめぐる民俗誌 職人巻物は南会津地方では「マキモノ」「コルシトリ」と呼ばれ、ある職種の免許証許可証的な性格をもつ。職人巻物を所持して始めて一人前の職人といえるわけである。職人巻物を所持した話者的50人から、ライフヒストリー、巻物の伝授、使用、保管について聞き書き調査をし、民俗誌としてまとめた。 3.職人巻物を歴史民俗資料として位置づけた研究指針の提示 従来、偽文書として扱われた職人巻物を口承、書承、民具との関連から、歴史民俗資料として扱う有効性を小笠原流礼法、番匠、屋根瓦巻物を事例にして提示した。
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