研究課題/領域番号 |
11410123
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩川 徹也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00109050)
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研究分担者 |
中地 義和 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50188942)
月村 辰雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50143342)
田村 毅 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011379)
辻部 大介 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (30313183)
塚本 昌則 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90242081)
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キーワード | モラリスト / 断章 / 詩学 / 人間学 / パスカル / ラ・ロシュフーコー / 格言詩 / アフォリスム |
研究概要 |
最終年度となる平成13年度は、研究従事者がそれぞれの分担領域で前年度までの研究を継承し、各自の研究に締めくくりをつけた。(1)ルネサンス期の格言詩(月村)、(2)17世紀の古典モラリスト(塩川)、(3)18世紀の社会科学的著作(辻部、佐藤--研究分担者)、(4)ロマン主義期の内面の日記(田村)、(5)19世紀の散文詩(中地)、(6)20世紀文学におけるアフォリスム(塚本、Devynck、福田--研究分担者)、のそれぞれについて、モラリストのあり方と文学創造の接点を、時代ごと作家ごとの特性に配慮しながら探り、それぞれの結論を導いた。 これと並行して、各自の研究成果をもちより、各時代のモラリストと文学表現の関連を通時的展望の中に位置づける作業をおこなった。とりわけ、2001年11月に、海外から招聘した二人の研究者(パリ10大学ファンデルフト名誉教授、パリ12大学セレレット教授)を加えて国際研究集会を開催し、本研究の研究成果報告の場をもうけるとともに、17世紀モラリスト文学研究およびヴァレリー研究の専門家による貢献を受け、共同討議をとおして、断章形式が文学創造とかかわる様態の諸相を浮き彫りにした。また、断章形式へのアプローチに関する視点を拡げる目的から、同年10月にリヨン第2大学ティルワン教授を招き、講演会を組織した。 上記国際研究集会での発表を中心に、諸研究の成果を総合した報告書冊子の作成にとりかかっているところである。
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